「平均余命」とは、ある年齢に達した人があと何年生きられるかを平均的に予測した値のことです。近年、日本の平均余命は年々延びており、長寿国として知られています。今回は、厚生労働省が発表した令和5年の簡易生命表に基づく情報をご紹介します。
令和5年の平均余命
令和5年の日本人の平均寿命(0歳の平均余命のこと)は下記の通りです。
- 男性 : 約81.09歳
- 女性 : 約87.14歳
男女ともに日本は世界でもトップクラスの長寿国です。女性の平均余命が男性よりも高いことは、これまでの傾向と変わりませんが、両者ともに着実に平均余命が延びています。上記の数字の通り約6年、女性の方が長生きをします。
年齢別の平均余命
さらに、年齢別に見ると、特定の年齢に達した人がその後どれくらい生きるかが具体的にわかります。
- 65歳時点での平均余命:
- 男性 : 約19.52年
- 女性 : 約24.38年
定年退職をした後、男性は約20年、女性は約25年まだまだ人生でもう一度成人式を迎えられるくらいの余命があります。基本的には年金での生活を想定するわけですが、必ずしも十分な年金をもらえるかはわかりません。その為、その後もフルタイムではないとしても仕事をして収入を得る、現役時代から将来を見据えた資産形成を行うことが重要です。
そして、何よりも心身健康でないと長生きをしても楽しくないでしょうから、現役世代から健康を意識した生活を心掛けることも大事ですよね。
死因から見る対策
人は必ず死にますが、その原因は様々です。原因や傾向を知っておけば対策ができ、結果健康的に生きていくことができますので、情報として把握しておくことが求められます。今回ご紹介している資料で老衰以外の死因として紹介されているのは、「悪性新生物<腫瘍>(がん・癌)」・「心疾患(高血圧性を除く)」・「脳血管疾患」・「肺炎」です。一般的にも死因として認識されていると思います。
親族で癌で亡くなった人がいる、働きすぎで休めていない。このような方については健康診断等で健康状態を継続的に確認する、働き方や生活スタイルを見直すことで原因が招くリスクを抑制できる可能性が高まるでしょう。ついつい普段の生活に忙殺され考える機会がない人も多いと思いますので、たまには立ち止まって将来のことをゆっくり考える時間をとってみてはいかがでしょうか?
なお、平均余命に関する最新の詳細なデータについては、以下のリンクからご確認いただけます。