近年、政府は様々なデジタル化を推進しており、今年から「健康保険証とマイナンバーカードの一体化」が始まります。この取り組みにより、医療サービスの利便性向上や行政手続きの効率化の実現を目指しています。
一体化の背景と目的
マイナンバーカードは、日本国民全員に付与される個人番号を活用し、さまざまな行政サービスを一元化するためのカードです。今回の一体化により、医療機関や薬局での手続きがスムーズになり、従来の健康保険証を持ち歩く必要がなくなります。また、マイナンバーカードを活用することで、医療機関間での情報共有が容易になり、より適切な医療サービスを受けることが可能になります。
導入スケジュール
2024年12月1日に健康保険証は廃止され、マイナンバーカードへの一体化が進められていきます。すでにマイナンバーカードを取得している人は、これを健康保険証としても使用できるようになりますが、未取得の方は早めにカードの発行手続きを行うことが推奨されています。
ただ、急激にルールが変わると医療機関への受診に影響が出ますので、現在健康保険証を持っている人は2025年12月1日までは健康保険証の利用も可能です。
社会保険の手続きはどうなるのか
会社で社会保険の手続きをする方はどうなるのかが気になるところですよね。結論としては対応は変わらず、入社者がいれば「資格取得届」、扶養家族がいれば「被扶養者異動届」を作成の上提出することになります。ただ、手続き完了後も保険証は発行されない点が異なります。
保険証は発行されませんが、「資格情報のお知らせ」が事業主に送付されます。給付を受給する際に記号や番号がマイナンバーカードではわからないので、参照する為の資料として交付が行われます。
なお、マイナ保険証を所持していない人に対して「資格確認書」を申請に基づき交付し、医療機関での受診ができるようにします。イメージとしては現在のプラスチックの保険証のようなものを交付するようです。これまでの保険証と異なるのは1年単位での発行期間となるようなので、有効期限があることです。そのため、今後は差し替えの業務が生じるものと思われます。
まとめ
「健康保険証とマイナンバーカードの一体化」は、医療サービスの利便性向上や行政手続きの簡素化を実現するための施策です。これからの導入に向けて、マイナンバーカードの取得を勧めたり利用方法について理解を深め、スムーズに移行できるよう準備を進めましょう。
詳細については、以下のリンク先をご参照ください：
